知りすぎることが容易な時代なので、知りすぎないでいることは本当に難しい。
知りすぎて、色々な側面から物が見えるようになってしまうと、急速に全てが難しく感じてしまう。
昔、高校の図書館で見つけたぼろぼろの本、ダニエル・キースの「アルジャーノンに花束を」。その最後に主人公が言っていた言葉。
「笑われていれば友達を作るのは簡単です」
人に笑われていられるくらいの適度な無知と無神経さが欲しい。
そうすれば、ぼくは声に出して言える。
全力で走る君が出した答えなら、全てを受け入れて応援したいと。
それができるくらいの適度な無知と無神経さを持っている自分でいたいから。
いや、少なくともそれを演じきれるくらいの自分でいられるように。